九州エネルギー問題懇話会トップページ講師コラム「エネルギーの明日」Vol.2 これからの暮らしとエネルギー(3/4)
生活の中には電気やガスのように直接消費するエネルギーとは別に、食べ物や製品を生産するために使用されるエネルギーがあり、これを「間接エネルギー」と呼んでいます。間接エネルギーは目に見えないため、日頃はほとんど意識することがありませんが、生産・流通・販売という過程では必ずエネルギーが使われているのです。
例えばキュウリ1本にしても、旬の露地ものと季節外れのハウス栽培では消費するエネルギー量が違います。また近くで収穫したものと、遠い場所から運ばれてきたものでは、輸送にかかるエネルギーも違います。こうしたことが分かってくると、省エネのためには季節のものを地産地消するのがいちばん良いと思うはずです。
身の回りにあるすべてのモノには生産のためのエネルギーが使われています。つまりモノがあふれているのはエネルギーがあふれているということで、モノを簡単に捨てるのはエネルギーの無駄遣いにほかなりません。このことに気づくと何でも大切に使うようになり、ゴミを出さない、あるいはリサイクルを心がけるようになるでしょう。またゴミを出す時もきちんと分別することで、その後のリサイクルがスムーズに進むようになります。