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Vol.3 環境問題とエネルギー

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エネルギーと関連が深い地球温暖化

身近な環境問題としては、大気汚染・水質汚濁・土壌汚染・悪臭・騒音・振動・地盤沈下が典型的な7つの公害とされてきました。近年、新たに問題になっている環境汚染は化学物質が関係しているものが多く見られます。ダイオキシン、環境ホルモン、アスベスト、PCBといったものです。さらにもうひとつ、21世紀の大きな課題となっているのが地球温暖化です。

地球温暖化は石炭や石油といった化石燃料の使用が大きく影響し、エネルギー消費と密接な関係があります。事実、エネルギー消費が増えてきた20世紀末から大きな問題となってきました。人間が活動し、エネルギーを消費すると、必ず二酸化炭素(CO2)が排出されます。大気中の二酸化炭素は地球の毛布の役割をしており、排出量が多くなるということは毛布が厚くなるということです。その温室効果のため、地球の温度は上がり続けています。

2013年9月に発表された「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)の第5次評価報告書では、人間活動が20世紀半ば以降に観測された温暖化の主な要因であった可能性が極めて高いと指摘されています。これから先も人類が持続的に発展していくためにも、早急な地球温暖化への対応が必要とされています。

身近な環境問題の整理

1850年〜2005年の世界平均気温推移

 
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