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Vol.13 消費行動が社会を変える!

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自分がどう生活したいかをイメージする

石窪氏

エシカル消費といった考え方はエネルギー分野だけでなく、あらゆる消費の分野で大切な考え方です。こうした広い視野を持ち、賢い消費者になるためには、子どもの頃からの教育が重要になります。モノを大切にする心や「ニーズ」と「ウォンツ」について考えたり、世界と自分とのつながりについて学んだり、まさに今の学校教育でいう「生きる力」を身につけていくことです。加えて人と議論したり、実践したりすることで自分のものとなっていきます。

消費は自由なので、どういう消費行動をとるかはその人に委ねられています。そこで重要なことは「自分がどういう生活を送りたいか」を考えることです。本当はそれほど必要ではないのに人が持っているからという理由で買っていませんか。夜はどの部屋も昼間のように明るくしなければいけないのでしょうか。自分がどういう生活をしたいのかイメージすることで、本当に必要なものが見えてくるはずです。

私は「モノを買うことは自分を買うこと」だと思っています。消費行動には自分の価値基準がそのまま現れます。そして、自分がどう選ぶかで企業や社会が変わっていくのです。自分の行動が世界や社会とつながっていることをぜひ意識してほしいと思います。

 
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