九州エネルギー問題懇話会トップページ講師コラム「エネルギーの明日」Vol.17 地球温暖化と私たちの暮らし(3/4)
環境問題を知り、意識を持って考えるにはどうしたらいいのでしょうか。
まず重要なことは、子どもの頃から環境に関する教育を行うことです。地球環境のさまざまな問題を知った上で未来を考えることはとても大切です。学校での環境教育は近年充実が図られてきました。理科、社会科、技術・家庭科などで環境に関わる内容がありますが、これからは教科を横断した総合的な学習も大事になると思います。
次に、地球温暖化対策が進むように社会の仕組みも変えていく必要があると思います。企業でも個人でも、何らかのメリットがないと、みんなが一定の方向には向かいません。我慢するばかりではものごとが進まないでしょう。政府が策定した「グリーン成長戦略」もそうですが、地球温暖化対策が企業活動や地域のメリットになる支援や仕組みを普及させないと、世の中の動きは加速しないと考えます。
地球温暖化は、一国だけの対応で解決する問題ではなく、世界全体での対応が必要になります。一人ひとりが、美しい地球を未来に残すという意識を持ち、そのために何ができるかを考えることが大事だと思います。