どうする?地球温暖化

2.地球の将来予測

気温上昇で表面化するリスク

現在と比べて気温が1℃上がると、台風や熱波などの極端現象のリスクが高まり、2℃上がるとサンゴ礁など適応能力の低い生態系が非常に高いリスクにさらされます。3℃以上では、地球全体で生態系が損われ、人間の社会にも大きく影響すると予想されています。
IPCCが指摘した8つのリスクのうち、特長的なものを見ていきましょう。

南の島々が消える

キリバスなど小島嶼は、海面上昇に脆弱で、浸水、高潮、浸食などの被害が増え、島の暮らしを支える重要な社会基盤が脅かされています。

大都市部の人々が洪水で被害に

世界中で極端な記章現象が観測されています。強い台風やハリケーン、集中豪雨などの異常気象による災害が各地で多発しています。

食料の危機

現在の乾燥地帯では干ばつの頻度が増加する可能性が高くなり、乾燥亜熱帯地域では水資源が減少すると予想されています。

海の生態系へ影響

サンゴの棲息に適する水温25℃から28℃で、平均値より水温が上昇する期間が長く続くと白化の引き金になり、長く続くと死んでしまいます。

陸の生態系へ影響

渡り鳥のマダラヒタキは春のオランダで繁殖期を過ごしますが、温暖化でヒナの餌となる蝶や蛾の幼虫が早く成虫してしまうため、子育て期間が餌の少ない時期にあたってしまい、地域によって個体数が最大で90%減少したと報告されています。

サンゴとマダラヒタキ
主要な8つのリスク 1沿岸災害被害 2洪水・健康被害 3インフラ機能停止 4暑熱影響 5食料不足 6水不足 7海岸・沿岸生態系の損失 8陸域・内水生態系の損失
 
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