九州エネルギー問題懇話会トップページ特集「『電気』はどうやって作っているの?」(17/20)電力関係 図面・データ集4
7電気の特性
直流は電圧と電流の向きと大きさが変化しない電気の流れ方です。
直流を出す代表的なものは「乾電池」です。乾電池に豆電球をつなぐと光りますが、この時に流れている電気の流れは直流となっています。
交流は電圧と電流の向きと大きさが周期的に変化する電気の流れ方です。
交流を出す代表的なものは家庭の壁にある「コンセント」です。コンセントに扇風機をつなぐと回りますが、この時に流れている電気の流れは交流となっています。
出典:Electrical Information HP「『直流』と『交流』の違いとは?図解でわかりやすく説明します!」より作成
発電所で作られた電気は、50万ボルトや22万ボルトの送電線を通して1次変電所に集められ、そこで6万ボルトに変換されて、大規模工場などの特別高圧で受電する需要家や配電用変電所に送られます。
配電用変電所では、電気をさらに22千ボルトや6千ボルトに変換し、中小工場やビルなどの高圧で受電する需要家に送電するとともに、配電線に送られます。
一般の家庭には、電柱に設置されている柱上変圧器で100ボルトまたは200ボルトに下げて、送られています。
変電所で繰り返し徐々に電圧を下げるのは、「送電ロス※7」を少なくするためです。
※7:電気を送電線で送ると、電線の電気抵抗により電気が熱に変わることで損失(ロス)が発生します。電圧が高いほど、ロスが少なくなるため、高い電圧で送り、変電所で電圧を下げて、使いやすい電圧で需要家に送っています。
出典:九州電力送配電(株)HP「(参考)電気の特性や電気をお届けするまで」より作成
電気は、電気をつくる量(供給)と電気の消費量(需要)が常に一致していないと、電気の品質(周波数)が乱れてしまいます
供給が需要を上回る場合は周波数が上がり、その逆の場合は周波数が下がります。この需要と供給のバランスが崩れてしまうと、電気の供給を正常に行うことができなくなり、安全装置の発動によって発電所が停止してしまい、場合によっては大停電になります。
出典:資源エネルギー庁HP「日本初の“ブラックアウト”、その時一体何が起きたのか」より作成
原子力発電、火力発電、太陽光発電、風力発電等は、発電のしくみや発電に使用するエネルギー源の違いから、それぞれ特徴を持っています。資源の有効活用とコスト低減の観点から、これらの発電を組み合わせ、需給運用を行っていま
出典:九州電力(株)HP「九電グループデータブック」より作成