九州エネルギー問題懇話会トップページ講師コラム「エネルギーの明日」Vol.7 エネルギー環境教育の重要性(4/4)
子どもたちは大人の言動を常に見ています。大人は責任ある行動をとるべきですが、一方で長年の価値観が染み付いた大人はなかなか変わることができません。私が子どもへの教育を重視するのは、子どもを通じて大人も変革できるからです。なかなか変わることができない大人も、子どもから何か言われると言動を変えたりします。
子どもに対する親の姿勢も重要になります。子どもがしっかり学んだことを、親が頭から否定せず、じっくり語り合うことが大切です。親はどうしても自分の価値観を押しつけがちですが、現代の環境の中で育った子どもたちは価値観が違って当たり前です。子どもの言動には必ず理由があり、それをしっかり聞いて、子どもが理解するまで待つ姿勢が求められます。親は家庭での先生なのです。
エネルギーはこれからの子どもたちが直面する大きな課題です。誰かが情報発信し、未来へつなぐ活動を続けていかねばなりません。答えは容易に見つからないでしょうが、学びながら、悩みながら、考え続けることが大切です。エネルギーの分野は絶えず新しい技術が開発され、データが更新されていきます。だからこそ学び続ける必要があります。エネルギーは学校教育のみならず、社会教育、生涯教育の重要なテーマなのです。