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Vol.2 これからの暮らしとエネルギー

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世界規模で進む地球温暖化の問題

私が今気になっているのは大震災以降、地球温暖化やCO2排出の問題がほとんどニュースになっていないことです。原子力が止まっている今、さらに数値は悪化していると考えられます。加えて地球温暖化は日本だけの問題ではありません。成長が続くアジア諸国では今後さらにCO2の排出が増えるでしょう。氷河が溶け出したり、冬場の雪が少なくなったり、大洪水が起こるのも地球温暖化と無関係ではありません。

地球温暖化については、私たちは被害者であると同時に加害者でもあります。石油や石炭などの化石燃料を燃やし、CO2を排出し続けているのは私たち自身です。自分たちの生活でエネルギー消費が増え続けていることを、しっかりと意識して省エネに取り組むことが大切です。もちろん江戸時代の生活に戻ることはできませんが、せめて無駄なエネルギーは使わないように心がけましょう。

アンデスから崩落する氷河

アンデスから崩落する氷河
アルゼンチンにて撮影。アンデスから崩落するペリト・モレノ氷河。地球温暖化によって氷河が滑り落ちる速度が早くなったと言われている。
(2002.1.1 栗林浩)

出典:全国地球温暖化防止活動推進センターホームページより

 

家庭で省エネに取り組む際の心がけ

家庭での省エネは無理なく続けられることが大切です。電気をこまめに消す、冷暖房の設定温度を適正なものにする、冷蔵庫はモノを詰め過ぎないなど、心がけ次第でできることだと思います。慣れていないと最初はちょっと面倒に思うかもしれませんが、習慣にしてしまうとそれほど負担には感じません。最初の一歩を踏み出すことが大切だと思います。チリも積もれば山となるで、ひとつひとつの取り組みが大事なのです。

また、家庭では家族の協力も大切です。自分だけが節電に頑張っていても、家族が電気をつけっぱなしでは何にもなりません。口うるさく思われても家族を巻き込む努力をしましょう。自分ひとりでは限度があっても、みんなで取り組めば大きな力になります。

小さな努力を積み重ねていると自然と結果が現れてきます。例えば電気をこまめに消していれば、電気代は年間で数千円ほども違ってきます。またスーパーにマイバッグを持参すれば、その分のポイントがついたり、レジ袋代が節約できたりします。レジ袋の有料化が進む現在では、60%以上がマイバッグを利用するようになったといわれています。省エネに取り組む最初の動機は「少しでも節約したい」という気持ちでもまったく構わないと思います。重要なのは、その行動が当たり前のことになり、たくさんの人に広がっていくことなのです。

マイバッグ持参でレジ袋の使用を50%削減した場合の効果

 
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