九州エネルギー問題懇話会トップページ特集「放射線」ってなに?(6/24)3. 放射線・放射能・放射性物質とは?
放射能の強さや、放射線を受けた物資が吸収するエネルギー量、放射線を受けた人体への影響など、調べる目的に合わせて使われる単位にはいくつかの種類があります。
放射性物質が放射線を出す能力(放射能)の大きさを表す単位。
1ベクレルとは、1秒間に一つの原子核が壊変(崩壊)※することを表します。例えば、370ベクレルの放射性カリウムは、毎秒370個の原子核が壊変して放射線を出してカルシウムに変わります。
※壊変(崩壊)とは原子核が放射線を出して別の原子核に変わる現象のことです。
放射線のエネルギーが物質や人体の組織に吸収された量を表す単位。
放射線が物質や人体に当たると、もっているエネルギーを物質に与えます。1グレイとは、1キログラムの物質が放射線により1ジュール※のエネルギーを受けることを表します。
※ジュール:エネルギーの大きさを表す単位
放射線の種類や強さを考慮して、私たちの体が放射線によってどれだけ影響を受けるかを表す単位。
放射線を安全に管理するための指標として用いられます。
文部科学書HP:「中学生・高校生のための放射線副読本」を基に作成
https://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/attach/1314159.htm
環境省HP:「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和4年度版)」を基に作成
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/r4kisoshiryo/r4kiso-01-03-02.html
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/r4kisoshiryo/r4kiso-01-03-08.html
放射線には、電離作用、蛍光作用、透過といった性質があり、各特性は医療や工業、農業などのさまざまな分野で応用されています。
原子力文化財団HP:「原子力・エネルギー図面集」を基に作成
https://www.ene100.jp/zumen/6-1-4