特集「『放射線』ってなに?」

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4放射線はどこにあるの?

4-2自然放射線の地域や生活環境による差
日本国内でも地域によって放射線の量は違います。
  • 大地に含まれる岩石の種類に差があるため、放射性物質を含む花崗岩が多い西日本の方が、放射線の量は多くなります
  • 生活環境の違いも大きく影響します。コンクリートの建物は放射線をさえぎる力が大きい反面、木造建築より建物自体から発生する放射線の量は多くなります。
  • 飛行機に乗った場合は、高度が高いほど宇宙から受ける放射線の量が多くなります

電気事業連合会HP:「放射線Q&A」
https://www.fepc.or.jp/library/pamphlet/pdf/05_housyasen_qa.pdf

日常生活における被ばく量の比較

日本と世界の日常生活における被ばく量を比較すると、

  • 日本はラドン及びトロンからの被ばくが少なく、食品からの被ばくが多いという特徴があります。
  • 日本人は魚介類の摂取量が多いため、食品中の鉛210やポロニウム210からの被ばくが世界平均と比較して多くなっています。
  • 放射線検査による医療被ばく線量は個人差が大きいのですが、平均すると日本人の被ばく量は極めて多いことが知られています。特にCT検査が占める割合が大きくなっています。
※宇宙線からの被ばくと航空機利用に伴う被ばくの合計値。
出典:国連科学委員会(UNSCEAR)2008年報告、
(公財)原子力安全研究協会「生活環境放射線(国民線量の算定)第3版」(2020年)より作成

環境省HP:「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和4年度版)」
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/r4kisoshiryo/r4kiso-02-05-03.html

参考放射線被ばく早見表
※放射線障害については、各部位が均等にガンマ線1Gyの吸収線量を全身に受けた場合、実効線量1,000mSvに
 相当するものとして表記
※空気中吸収線量率から実効線量への換算には0.7Sv/Gyを係数として使用
※電離放射線障害防止規則等の改正により、緊急作業従事期間中の放射線を取り扱う作業者の線量限度を
 2016年4月より250mSvに引き上げ
※上記の早見表は、対数表示になっていない

出典:UNSCEAR 2008年報告書ICRP Publication 103,
2007(公財)原子力安全研究協会「新版生活環境放射線(2011年)」などより作成

原子力文化財団HP:「原子力総合パンフレット2022」
https://www.jaero.or.jp/sogo/detail/cat-03-06.html

 
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