特集「『放射線』ってなに?」

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6放射線の人体への影響は?

6-3環境中に放出された放射性物質はどうなるの?

環境中に放出された放射性物質は、大気・土壌・河川・湖沼・海洋などの環境中を移行します。放射性物質を含む食物を食べることで、人は放射線を受けます。

放射性物質は、さまざまな経路から食物中に取り込まれます。
  • 原子力施設から放出された気体や液体の放射性物質は、環境中を拡散しながら移動し、その一部が土壌・河川・湖沼・海洋に移行します。
  • 放射性物質を含む水道水や農作物、放射性物質を取り込んだ畜産物・水産物・海産物などを飲食することで、放射性物質が体内に取り込まれます。

●放射性物質の環境における移行

電気事業連合会HP:「放射線Q&A」
https://www.fepc.or.jp/library/pamphlet/pdf/05_housyasen_qa.pdf

食品中の放射性物質の基準値
  • 2012年4月から、より一層、食品の安全と安心を確保するために、食品摂取による線量の上限が年間5ミリシーベルトから年間1ミリシーベルトに引き下げられ、これをもとに放射性セシウムの新たな基準値が設定されました。
  • 新基準では、牛乳と乳児用食品の基準値は、子どもへの配慮から、一般食品の半分の50ベクレル/kgとされています。また、飲料水の基準値はWHO(世界保健機関)が示している基準を踏まえて10ベクレル/kgに設定されています。なお、日本の食品中の放射性物質の新しい基準値は、アメリカ・ EUに比べて低く設定されています。
●放射性セシウムの基準値(単位:ベクレル/kg)
食品群 日本(※) アメリカ E U
飲料水 10 1,200 1,000
牛乳 50
一般食品 100 1,250
乳児用食品 50 400

※放射性ストロンチウム、プルトニウムなどを含めて基準値を設定(2012年4月1日から)

 
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